夏になると、汗をたくさんかいているのに、なぜか脚がむくむ。
そんな「夏のむくみ」を感じたことはありませんか。
浜松の夏は、日差しも強く、湿度も高く、外に出るだけで汗がにじむような日が続きます。
「こんなに汗をかいているのだから、体の水分は出ているはず」
「汗をかいているのに、どうしてむくむの?」
そう感じる方も多いかもしれません。
けれど、ここには夏の体の、少しややこしいところがあります。
実は、汗をかくことと、むくみが抜けることは、同じではありません。
汗は、体温を調整するために皮膚から出ていく水分です。
一方で、むくみは、血管の外側、細胞と細胞のすき間に余分な水分がたまっている状態です。
つまり、汗として外に出ている水分と、脚や体の組織に滞っている水分は、同じ「水分」でも、動いている場所が違います。
汗をかいたからといって、脚にたまったむくみがそのまま汗になって出ていくわけではないのです。
むくみを軽くするために大切なのは、ただ汗をかくことではなく、血液やリンパの流れを整え、余分な水分をきちんと回収できる体に戻すこと。
夏の体が重くなる本当の理由は、体の中で「水分の流れ」が乱れているからです。
汗をかいているのにむくむ。体の中で何が起きているのか
むくみは、体内の水分が多すぎるから起こる、という単純なものではありません。
ちょっと難しい解剖学のお話をしましょう。
本来、血管の中を流れている水分の一部は、毛細血管から外へ出て、細胞に酸素や栄養を届けます。
そして、余分な水分や老廃物は、静脈やリンパ管によって回収され、また体の中心へ戻っていきます。
この「出る」と「戻る」のバランスが保たれていれば、体は軽やかに巡ります。
けれど、夏はこのバランスが崩れやすい季節です。
汗をかいているのにむくむ理由は、大きく分けて4つあります。
1. 暑さで血管が広がり、下半身に水分がたまりやすくなる
暑い日、体は体温を下げるために、皮膚の近くの血管を広げます。
これは、体の熱を外へ逃がすための大切な反応です。
血管が広まると、皮膚表面に血液が集まりやすくなり、熱を逃がしやすくなります。
けれどその一方で、血液も液体ですから、広がった血管では、下半身に集まりやすくなり、心臓に戻りにくくなるため、脚が重く感じやすくなることがあります。
特に、立ちっぱなしや座りっぱなしが続くと、血液が液体なので重力の影響で下半身に集まりやすくなります。
そのたまった血液から水分がにじみ出して「むくみ」にかわっていくのです。
ふくらはぎ、足首、膝まわり、太ももに水分がたまり、夕方になると靴がきつい、脚が張る、足首のくびれがぼんやりする、という状態が起こりやすくなります。
夏のむくみは、体の中に水分が多いというより、下半身に水分が偏っている状態とも言えます。

2. 汗で水分とミネラルが失われ、体が水を抱え込みやすくなる
汗をかくと、水分だけでなく、ナトリウムなどのミネラルも一緒に失われます。
ミネラルは体にとってとても大切。
体は、「これ以上、ミネラルをなくすわけにはいかない!水分を外に出さないようにしよう」と自然に働きます。
このとき、腎臓では尿として出す水分を減らし、体内に水分を保とうとします。
これは生命を守るための自然な反応です。
つまり、汗をたくさんかいているときほど、体の内側では「水分を守るモード」に入ることがあるのです。
汗はかいている。
けれど、体は水を抱え込もうとしている。
この矛盾したような状態が、夏のむくみ太りにつながります。
そこで、冷たい飲み物を一気に飲むと「水分を守るモード」が発動しているので、体からでなくなりさらにむくむ…ということが起こるのです。
水分は摂っているのに、体が軽くならない。むしろ脚が重い。それは、飲んだ水分がうまく巡らず、体の中で滞っているサインかもしれませんね。
3. 冷房で体が冷え、血流とリンパの回収力が落ちる
夏のむくみ太りを考えるうえで、冷房の影響はとても大きいものです。
外は暑い。
室内は冷えている。
汗をかいた体で冷房の効いた部屋に入る。
冷たい飲み物を飲む。
足元やお腹まわりが冷える。
この繰り返しによって、夏の体は外側は暑さを感じているのに、内側や下半身は冷えている、という状態になりやすくなります。
体が冷えると、血管は熱を逃がさない様に、収縮しやすくなります。
筋肉も硬くなり、リンパの流れも滞りやすくなります。
リンパには、心臓のような強いポンプがありません。
筋肉の動き、呼吸、関節の動きなどに助けられて、ゆっくり流れています。
そのため、冷房で体が冷え、筋肉がこわばると、余分な水分を回収する力が落ちやすくなります。
夏なのに冷えている。
汗はかくのに巡っていない。
これが、夏のむくみを深くしてしまう大きな原因です。
4.暑さで運動量が減り、ふくらはぎのポンプが働きにくくなる
脚のむくみに深く関わるのが、ふくらはぎの筋肉です。
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれることがあります。
これは、ふくらはぎの筋肉が収縮することで、脚にたまった血液を心臓へ押し戻す働きをしているからです。
歩く。
階段を上る。
足首を動かす。
つま先で地面を蹴る。
こうした動きの中で、ふくらはぎの筋肉はポンプのように働きます。
ところが夏は、暑さで外出が減り、車移動が増え、冷房の効いた部屋で座っている時間が長くなりがちです。
暑くて動きたくない。
だるくて運動量が落ちる。
仕事中も足首をほとんど動かさない。
このような状態が続くと、ふくらはぎの筋ポンプが働きにくくなります。
ポンプが動かなければ、脚にたまった水分は戻りにくくなります。
その結果、足首、ふくらはぎ、太ももに重だるさや張り感が出て、脚のラインが重く見えやすくなります。
夏のむくみ太りは、脂肪が急に増えたというより、巡りの低下によって体のラインがぼんやりしている状態とも言えます。

夏のむくみ太りに必要なのは「出す」より「巡らせる」こと
夏は汗をかいているため、体の外には水分が出ているように感じます。
けれど、むくみの原因は、体の中の余分な水分を静脈やリンパがうまく回収できていないことにあります。
だからこそ、夏のむくみ太りに必要なのは、ただ汗をかくことではありません。
必要なのは、冷房や運動不足で滞った体を温め、筋肉をゆるめ、血液やリンパが流れやすい状態へ戻すことです。
そこでおすすめしたいのが、ヒノキの酵素浴と代謝アップトリートメントの組み合わせです。
ヒノキの酵素浴は、むくみを「汗で出す」場所ではなく「流せる体に整える」場所
ヒノキの酵素風呂というと、「たくさん汗をかくもの」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
もちろん、酵素風呂ではしっかり汗をかきます。
けれど、夏のむくみ太りに対して大切なのは、汗をかく量そのものではありません。
大切なのは、深部から体を温めることで、冷房や運動不足で滞っていた巡りを整えやすくすることです。
体が温まると、血管が広がり、血流が促されます。
冷えて硬くなっていた筋肉もゆるみやすくなります。
筋肉がゆるむことで、リンパや静脈の流れも助けられます。
つまり、ヒノキの酵素風呂は、むくみを汗で直接出すためのものではなく、むくみを流せる体に整えるための準備です。
夏の体は、外では暑く、室内では冷えています。
この温度差で、自律神経も血管も忙しく働き続けています。
だからこそ、一度じんわり深部から温め、体を巡りやすい状態へ戻してあげることが大切です。
ヒノキの香りに包まれながら、体の芯から温まる時間は、ただ汗をかく時間ではありません。
滞った体を、もう一度流れる体へ戻していく時間です。
代謝アップトリートメントで、滞った水分を巡らせる
ヒノキの酵素浴で体が温まり、筋肉がゆるみやすくなった後におすすめなのが、代謝アップトリートメントです。
むくみ太りの体は、皮膚の下や筋膜の間、筋肉のまわりに水分や老廃物が滞り、組織全体が重く、張ったような状態になっています。
この状態では、ただ休んでいるだけではなかなか軽くなりません。
代謝アップトリートメントでは、セラピストの丁寧な手技が皮下組織にアプローチしながら、血流やリンパの流れを促していきます。
ポイントは、ただ強く押し流すことではありません。
どこに水分が滞っているのか。
どの筋肉が硬くなって、流れを妨げているのか。
どの方向へ流すと、体が軽くなりやすいのか。
体の構造を見ながら、滞りやすい部分へ丁寧にアプローチすることで、脚の重だるさ、体の張り感、むくみ太りによるラインの重さを整えていきます。
汗をかくだけでは届かない部分に、手の力で流れをつくる。
これが、トリートメントの大きな役割です。
酵素浴で温め、トリートメントで流す
夏のむくみ太りには、順番も大切です。
まず、ヒノキの酵素浴で体を深部から温める。
血流が促され、筋肉がゆるみ、巡りやすい状態をつくる。
その後、代謝アップトリートメントで、滞っていた水分や老廃物の流れを促していく。
この流れによって、体は「ため込む状態」から「巡らせる状態」へ切り替わりやすくなります。
汗をかくことは、体温調整のために大切な働きです。
けれど、夏のむくみ太りを整えるためには、汗だけに頼るのではなく、血液・リンパ・筋肉の動きを整えることが必要です。
外へ出す汗。
内側を巡らせる血流。
余分な水分を回収するリンパ。
これらがうまく働いてこそ、体は軽やかさを取り戻していきます。
夏こそ、軽く動ける体へ
汗をかいているのに体が重い。
脚がむくむ。
体が張る。
その不調は、単なる水分の摂りすぎや、運動不足だけではないかもしれません。
暑さによる血管の広がり。
汗による水分とミネラルの変化。
冷房による内側の冷え。
運動量の低下によるふくらはぎのポンプ不足。
夏の体には、むくみ太りを起こしやすい理由がいくつも重なっています。
だからこそ、夏のケアは「汗をかけばいい」ではなく、「巡る体に整える」ことが大切です。
浜松の暑い夏を、重い体で我慢するのではなく、軽やかに動ける体で過ごすために。
ヒノキの酵素風呂で深部から温め、代謝アップトリートメントで滞った巡りを整える。
汗をかいているのに重い体から、巡りのよい軽やかな体へ。
夏のむくみ太りは、早めのケアで変えていきましょう。
文責 佐々木直子