日差しがとても温かくなりましたね。
気温は上がり、空は明るくなり、桜も咲く。
気分的にはとてもウキウキする春。
けれど、体は、意外なほど緊張しています。
4月は環境が変わる季節。
職場の人間関係、役割の変化、子どもの進学、生活リズムの変化。
「大きなストレス」ではなくても、じわじわ続く小さな緊張が、からだの奥に蓄積していきます。
そしてその結果が、5月頃に現れます。
- 首肩こりが強くなる
- 頭が締めつけられる
- 胃が重い
- 食欲が落ちる
- 便秘や下痢を繰り返す
- 眠りが浅い
これらは偶然ではありません。
鍵を握っているのは、腸脳相関。
ちょっと難しい漢字が出てきましたね、ごめんなさい。
「ちょうのうそうかん」と読みます。腸と脳はお互いに関わり合っている…という意味です。
今日はそんなお話をしていきましょう。
腸と脳は、会話している
私たちの腸は、単なる消化器官ではありません。
脳に「神経細胞」があるのはご存じだと思いますが…
実は腸にも約1億個の神経細胞が存在しているんです!
「え?!お腹で物を考えているの?!」と驚きますね。
もちろん脳のように意思があるわけではありません。
ですが腸は「第二の脳」とも呼ばれています。
腸の「神経細胞」は何をしているのでしょうか?
実は…この腸の神経ネットワークは、脳と双方向に情報をやりとりしています。
これを腸脳相関と呼びます。
ストレスを感じると、まず脳が反応します。
すると自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になります。
交感神経は「戦う・頑張る」神経。
その状態では、消化は後回しになります。
すると何が起こるか。
- 胃の動きが低下する
- 腸のぜん動運動が乱れる
- 血流が減る
- 腸内環境が乱れやすくなる
これがストレスで「なんとなく胃が重い」「お腹が張る」の正体です。

腸からのメッセージ
そんな風になってしまった腸からも、実は脳にメッセージがいくんです。
私達はストレスで戦うのは「脳」だと思っていますが、実は毎日を活性化して頑張るホルモン「セロトニン」を作っているのは実は…「腸」なのです。
腸が脳にちゃんとバランスを取る「セロトニン」を送ってくれて、私達は毎日を頑張れます。
つまり腸が健康でないと、ストレスと闘えないというわけです。
春は環境ストレスがとても多い季節です。
脳と腸の連携がとれていないと…
5月頃、心も体も崩れて「5月病」になってしまうのかもしれませんね。
更年期世代では、ここにホルモン変動が加わります。
エストロゲンの変動は自律神経の安定性に影響します。
つまり、更年期女性にとって春は環境ストレス×自律神経の揺らぎという二重構造で、胃腸が影響を受けやすいのです。
なぜ首と頭までつらくなるのか
胃腸の不調と首肩こり。
一見、関係がないように見えます。
けれど体は、つながっています。
ストレスが続くと、呼吸は浅くなります。
横隔膜の動きが小さくなっていくんですね。
横隔膜は呼吸筋であり、迷走神経とも深く関わっています。
迷走神経とは、リラックスの副交感神経の中心的存在。
実は脳と連絡を取るルートでもあるんです。
つまり、胃腸の働きと脳の働きを支える重要な神経です。
横隔膜が硬くなる
→迷走神経の働きが低下
→胃腸の機能が落ちる
→ストレス対処が難しくなる
そしてさらに呼吸が浅くなると、呼吸をサポートするために、首の前側・鎖骨周囲・後頭部の筋膜が緊張します。
浜松は春先に風が強く、体感温度が安定しませんよね。寒暖差も大きい…
寒暖差は無意識の身体の筋肉の緊張を引き起こします。
胃腸の不調と首のこりは、実は同じ“自律神経ループ”の中にあるのです。
5月に体調を崩す人の共通点
「4月は忙しかったけど大丈夫だった」
そう言う方が、5月の連休明けに体調を崩します。
理由は単純です。
緊張が続いた後、少し緩む。すると、今まで抑えていた疲労が表面化します。
更年期世代では、回復力が若い頃よりゆるやかになります。
だからこそ、「溜めない」ことが重要です。
更年期世代の春の「整え」
ここからが大切です。
まず整えるべきは横隔膜・首・腹部の筋膜の緊張を取ること。
筋膜は全身を包むネットワークです。
ストレスによる筋緊張は、筋膜を通して広がります。
IASOのオイルトリートメントでは、
- 横隔膜の周り
- 肋骨の下
- 腹部
- 首の筋肉
- 後頭部の筋肉
こうした部位に丁寧にアプローチします。
横隔膜が動き出す
→呼吸が深くなる
→迷走神経が働きやすくなる
→胃腸が動き始める
これは「治療」ではありません。
けれど、生理的な流れを後押しすることはできます。
触れられる安心感は、オキシトシンという安心ホルモンの分泌を促すことが知られています。
オキシトシンはストレス反応を和らげ、自律神経を穏やかな方向へ導きます。

酵素浴が補助する理由
ヒノキの酵素浴は、深部体温を上げます。
体温が1℃上がると血流量は大きく変わります。
温められた血液は、内臓にも届きます。
胃腸は血流に非常に敏感です。血流が増えることで、消化機能が高まりやすくなります。
酵素浴で巡りを上げる
筋膜リリースで「緊張を解く」
この順番は理にかなっています。
3月にやっておくべきこと
不調は突然やってきません。
4月に緊張し、5月に出る。
だからこそ、3月。
疲れが本格化する前に、一度リセットしておくことが賢明です。
- 呼吸が浅くなっていないか
- 首が常に硬くないか
- 胃が重くないか
これら「予兆」があったら…
整えてから新年度を迎える。それは贅沢ではなく、更年期世代の賢いボディメンテナンスだと思います。
5月に崩れないように、今、整える。
からだは、先回りで守っていきましょう!
文責 佐々木直子