日差しは少しずつ春に近づいているのに、空気はまだ冷たく、
朝晩は身体がきゅっと縮こまるような寒さが続いています。
この時期、
- 「なんだか息が浅い気がする」
- 「胸が広がらない」
- 「気持ちが落ち着かない」
そんな感覚を抱く方は少なくありません。
実際IASOのお客様からもそのような声を頂きます。
それは気分の問題ではなく、寒さが身体に与えている自然な反応なんです。
寒いと、なぜ呼吸が浅くなるの?
寒い空気の中では、私たちの身体は無意識に自分を守ろうとします。
冷たい風に当たると、肩をすくめたり、首をすぼめたり、背中を丸めたりしますよね。
この姿勢は、胸まわりを固くし、呼吸を小さくします。
冷たい空気が入ってくると、刺激で気道が軽く収縮しますし、
鼻やのどの粘膜は冷気に刺激されるので、身体が自然と防御反応を起こすんですね・・
深く吸おうとしても、身体がそれを許してくれない状態です。
また、寒さを感じると身体は「緊張モード」に入りやすくなります。
このとき呼吸は、自然と
- 浅く
- 早く
なります。
つまり冬の呼吸は、
「リラックスするための呼吸」ではなく、「身を守るための呼吸」になりやすいのです。
私達セラピストから専門的に言うと、
横隔膜を動かす腹式呼吸ではなく、小さく胸を動かす胸式呼吸ですね。

呼吸が浅いと、身体の中で何が起きる?
呼吸は、私たちの身体と心のリズムを整える大切なスイッチです。
ゆっくり深く呼吸できているとき、身体は「安心していいよ」という状態になります。
でも浅い呼吸が続くと、
身体はずっと
- 「まだ緊張していなさい」
- 「気を抜かないで」
というサインを出し続けます。
リラックスの副交感神経ではなく、戦闘モードの交感神経ですね。
実は呼吸と自律神経は連動して動いているのです。
寒さで呼吸が浅くなり、交感神経で緊張状態の毎日が続くと・・・?
その結果、
- 眠りが浅い
- 気持ちが落ち着かない
- 動悸が気になる
- 疲れが抜けにくい
といった自律神経系の不調につながりやすくなります。
更年期世代は、なぜ影響を受けやすいの?
50代前後の更年期世代は、もともと身体のバランスを保つ力が揺らぎやすい時期です。
ホルモンの変化により、季節に関係なく
- 体温調整
- 睡眠
- 気分
- 疲れやすさ
が不安定になりやすくなります。
「寒さ」「浅い呼吸」が重なると、身体はさらに緊張しやすくなります。
更年期の不調は、何か一つが悪いのではありません。
いくつもの小さな負担が重なって酷くなっていることがほとんどです。
「温める」ことが、呼吸を助けてくれる
この時期に大切なのが、芯から温めることです。
上着を着る、カイロを貼る。
それも大切ですが、それだけでは身体の奥までは温まりません。
身体の中を流れる血液が温かくなり、全身に巡ることで、
身体ははじめて「もう緊張しなくていい」と感じることができるのです。
酵素風呂は、じんわりと身体の奥まで温めてくれる温浴です。
表面だけでなく、内側からぽかぽかしてくる感覚を味わったことがある方も多いでしょう。
温まると、
- 肩の力が抜ける
- 息が自然に深くなる
- 吐く息が長くなる
これは無理に頑張って起こす変化ではなく、
身体が勝手に緩んでくれる反応です。
呼吸が浅いと、酸素が十分に巡ってこず、疲労が蓄積されているはずです。
酵素風呂で温かい血液が酸素を沢山運んできてくれると、一気に疲労が回復して身体の軽さを実感できます。
知らないうちにこんなに身体が硬く、重くなっていたんだな・・と実感出来ると思いますよ。
温まった身体に、筋膜アロマトリートメント
酵素風呂で温まったあとに行う筋膜アロマトリートメントは、
固まっていた身体を「動ける状態」に戻すためのケアです。
胸まわり、背中、肩、首。
呼吸に関わる部分をやさしく丁寧にゆるめていくことで、身体は少しずつ本来の動きを思い出します。
私達セラピストが、肋骨の動きをしっかり取り戻し、横隔膜の上下運動がスムーズに行くようにサポートします。
この時期、トリートメントしていると、肋骨の間の肋間筋が硬い方がとても多いです。
そういう方は胸が開かないので肩を上げて肩で息する様にしていて、もれなく首もガチガチなんです。
両方を緩めるようにトリートメントすると、終わった後、
「あー!なんか息がしやすい感じがします!」と
驚く方も多いですよ。

アロマトリートメントも自律神経にとても有効です。
アロマの香りは、鼻から脳へダイレクトに届き、気持ちの緊張をそっとほどいてくれます。
「気がついたら、呼吸が楽になっていた」
そんな声が多いのも、この組み合わせならではです。
酵素風呂とトリートメントを一緒に受ける理由
温めてから緩める。
この順番には意味があります。
冷えた身体を無理にほぐそうとしても、身体は抵抗してしまいます。
先にしっかり温めてあげることで、身体は「受け取る準備」ができ、トリートメントの心地よさや変化を感じやすくなります。
呼吸が深まり、
気持ちが落ち着き、
眠りが変わり、
翌日の身体が軽くなる。
それは特別なことではなく、
本来の身体に戻るための自然な流れ。身体に負荷をかけずに本来の自分に戻してくれます。
浜松の冬と、更年期の身体
浜松の冬は、風が強く、空気が乾きやすいのが特徴ですよね。
この環境は、身体を冷やし、呼吸を浅くしやすい条件がそろっています。
だからこそ、浜松で暮らす更年期世代の女性には、
- 「冷やさないこと」
- 「溜め込まないこと」
がとても大切になります。
酵素風呂で芯から温め、筋膜アロマトリートメントで身体をゆるめることは、
贅沢ではなく、必要なメンテナンスです。
更年期は「我慢する時期」ではありません。
身体の声を、ちゃんと聞いてあげる時期です。
寒さで浅くなった呼吸、硬くなった胸郭を緩めて、深い呼吸をもう一度、身体に取り戻してあげる。
温めて、緩めて、深く息が入る。
その積み重ねが、これからの毎日を、少しずつ楽にしてくれると思います。
文責 佐々木直子