「冬になると太りやすい」
「冷えて、むくんで、なんとなく重たい」
「同じ生活なのに、体が動かない気がする」
そんな声をサロンでよく耳にします。
IASOでも、気温が下がり始める頃になると、こんな声を更年期世代の女性からよく聞くようになります。
よく「冬は身体がため込むモードになるから」と言ったりしますよね。
動物が秋に餌をたくさん食べて、冬に冬眠するイメージでしょうか?
人間も動物…冬にはやはりため込んで太るような感じがあります。
本当にそうなのでしょうか?
実はこの表現、少しだけ誤解があります。
結論から先に言うと「人間には、冬だから意図的に代謝を落としてため込む専用の生理プログラムがある」とは、現在の生理学では確認されていません。
ただし、寒冷環境に適応した結果として「代謝が下がったように見える状態」が起こることは、はっきり分かっています。
今日は、「なぜ冬に不調が出やすいのか」「なぜ温めて+流すことが大切なのか」を、身体の仕組みからわかりやすくお伝えします。
人の体は「季節で太るようにできている」わけではない
まず大切なことから。
実は人間の体には「冬だから脂肪をため込もう」というスイッチは、もともと備わっていません。
冬眠する動物のように、季節で代謝を切り替える仕組みは人間には確認されていないのです。
もう、「冬だからため込みモードなのよ!」という言い訳は出来なくなってしまいますね(笑)
人間ではそのような季節限定スイッチはないんです。
ではなぜ、冬になると「ため込んでいる感じ」になるのでしょうか?
その答えはとてもシンプルで、体が「体温を守ること」を最優先にするからです。

寒くなると、体はまず「守り」に入る
人の体にとって、体温を保つこと=命を守ること。
寒さを感じると、体はまずこんな反応をします。
- 手足の血管をキュッと縮める
- 皮膚の表面に血液を回しにくくする
- 内臓や脳など、大切な部分を優先する
これはとても賢い反応です。 ただし、この「守りの反応」が続くと…
- 手足が冷える
- 血流が滞りやすくなる
- 老廃物が流れにくくなる
- 筋肉がこわばる
という状態が起こります。
ここで大切なのは、代謝が止まっているわけではないということ。
温かい季節と寒い冬では、代謝の使い道を変えているんですね。
冬の代謝変更は結果的に手足や皮膚近くの「巡りが悪くなっている」これが、冬の体の本当の正体です。
「燃えない体」ではなく「使われない体」
よく「冬は代謝が落ちる」と言われますが、正確にはこうです。
- ✔ エネルギーは作られている
- ✔ でも、うまく使われていない
- ✔ 行き渡らず、滞りやすい
では「温かい時期」はどうなのか?というと… 温暖環境では
- 血管が開く
- 筋肉が動きやすい
- 呼吸が深くなる
- 副交感神経が働きやすい
となるので、 代謝が上がったというより、「巡りとエネルギーの利用がスムーズ」
結果として「燃えている」「軽い」と感じやすいというわけです。
特に更年期世代の女性は、
- ホルモンバランスの変化
- 自律神経の揺らぎ
- 筋肉量の低下
が重なるため、冬の「巡らない状態」が若い頃よりも強く出やすくなります。
感覚的にも冬の「ため込んだ体感」は大きくなると思います。
だから必要なのが「温める」+「流す」
ここでようやく、本題の 「温め+流す」 の話になります。
IASOではヒノキの酵素風呂で身体を温めていますが、必ずトリートメントをオススメしています。
それはなぜかと言いますと…温めるだけでは足りない理由があるから。
温めると血管はゆるみ、血流は一時的に良くなります。
でも、流す力(筋肉の動き・圧・リズム)がなければ、温まった血液が同じ場所にある…というだけになってしまいます。
逆に、トリートメントだけでなく酵素風呂をセットでオススメするのにも理由があります。
身体が冷えたまま流そうとしても、
- 血管が縮んでいる
- 筋肉が硬い
- 深部まで届かない
だから、効率が上がらないのです。
温めてから流す…これが、冬の体には一番合理的で効率がいいのです。
だからこそ、
- ① まず深部までしっかり温める
- ② 血管をゆるめる
- ③ その流れを、外から後押しする
この順番が、とても大切になります。

ヒノキの酵素風呂が、冬の体に向いている理由
ヒノキの酵素風呂は、表面だけを温めるお風呂とは違います。
- 発酵の自然な熱
- 湿度を含んだ温かさ
- 包み込まれるような体感
これにより、
- ✔ まず深部までしっかり温める
- ✔ 血管をゆるめる
- ✔ その流れを、外から後押しする
という状態がつくられます。
これは「無理に温める」のではなく、体が「安心してゆるむ」温まり方。
更年期世代の女性にとって、とても相性の良い温熱法です。
トリートメントで「流れ」を定着させる
温まった体は、流れを受け入れる準備ができた状態。
ここでオイルトリートメントや筋膜へのアプローチを行うと、
- 血液
- リンパ
- 筋肉の動き
がスムーズにつながりやすくなります。
結果として、
- むくみが抜けやすい
- 体が軽く感じる
- 呼吸が深くなる
- 眠りの質が変わる
といった変化が起こります。
冬に「ため込んでしまう人」と「軽く過ごせる人」の違い
実は…違いは、体質ではありません。
- 温めているか
- 流しているか
- 巡りを「習慣」にしているか
それだけです。
浜松のように寒暖差のある地域では特に、冬のケアが春・夏の体を左右します。
冬の体は「怠けている」のではありません。
- 冬は、体を守るために巡りを抑えている
- 代謝が落ちたのではなく、使われにくい
- だから「温め+流す」が必要
- ヒノキの酵素浴とトリートメントは冬の体にとても合理的
更年期は、「頑張るケア」より「理にかなったケア」 が必要な時期。
少しでも早く整えて、更年期と言われる10年を健やかに過ごせるか…そのためには冬の体を責めるのではなく、正しく手をかけてあげること。
それが、一年を軽やかに過ごすための一番の近道かもしれません。
IASOでまた今年一年の効率の良いケアの仕方を、スタッフと一緒に考えませんか?
ご来店をお待ちしております。
文責 佐々木直子