冬が近づき、空気が冷たく乾いた風へと変わりはじめ、浜松でもインフルエンザの流行がぐっと増えてきました。
「今年の冬こそ、元気に乗り切りたい」
「家族に迷惑をかけないよう、倒れない身体でいたい」
そんな声をサロンでよく耳にします。
実は、冬にウイルスが増えるのではなく、冬は「人の免疫が落ちやすい季節」なのです。
特に40〜50代の更年期女性にとって、免疫の低下はさまざまな不調のきっかけになりやすく、感染症対策としても、日常の体調管理としても、見逃せないテーマとなります。
今回は、なぜ冬に免疫が落ちるのか、そして、更年期女性が特に気をつけるべき理由、さらにヒノキの酵素風呂やトリートメントがどのように免疫に働きかけるのか…解剖学の視点から、わかりやすく深く、丁寧にお伝えしますね。
冬になると「免疫が落ちる」本当の理由
① 血流低下で「免疫細胞が巡らない」
寒さを感じると、身体は熱を逃がさないように末梢血管をぎゅっと収縮させます。
これは私達にとって大切な防御反応ですが、同時に血流が低下し、免疫細胞の巡回力も落ちるという側面があります。
免疫細胞は血液に乗って全身をパトロールしています。 血流が落ちる=免疫細胞が働くべき場所にたどり着けない、ということ。
特に手先・足先の冷えが強い方は、すでに「免疫の巡り」が鈍くなっているサインです。
② 粘膜の乾燥で「バリア力が低下」
鼻・喉・気管支の粘膜は、ウイルスを体内に入れないための重要な防御ラインです。
しかし冬は湿度が下がり、暖房で室内も乾燥し、粘膜が薄く、弱く、乾いた状態に。
これは、ウイルスが身体に入りやすい状態そのものです。
さらに更年期では、自律神経の乱れによって唾液や粘膜分泌が減少するため、乾燥ダメージが二重に重なることもあるんです。

③ 呼吸が浅くなることで「防御力が落ちる」
寒さやストレス、肩こりが強いと、呼吸はどうしても浅くなります。
呼吸が浅い=横隔膜・肋間筋・胸郭が硬く動かない
これは
- 酸素供給の低下
- 肺の換気能の低下
- 交感神経の過緊張
につながり、免疫の働きを下げる土台になります。
特に肩こり・首こりが慢性化している更年期世代の女性は、呼吸の浅さを自覚していないケースも多いのです。
更年期女性が冬に弱くなる科学的な理由とは
IASOでも「最近風邪をひきやすくなった」「疲れが抜けない」という声をより多く聞くのが、ちょうど更年期の年代。
その理由は、女性ホルモンの揺らぎが免疫システムと深く関係しているからです。
① 女性ホルモンの変動は「免疫の弱体化」を産む
エストロゲンには、
- 血管を柔らかく保つ
- 粘膜の潤いを保つ
- 自律神経を安定させる
という働きがあります。
更年期にエストロゲンが低下すると、冷え・乾燥・自律神経の乱れが表面化し、結果として免疫の弱体化につながります。
② 炎症が起きやすい体になる
更年期は、筋膜・筋肉のこわばり、肩こり、関節痛などが出やすくなりますよね。
これは一種の「慢性炎症」なんです。
炎症が続くと身体は免疫反応をそちらに使ってしまい、侵入したウイルスへの反応が遅れたり弱まったりすることも。
つまり、身体のこわばりや滞りを放置することは、免疫力の低下と直結するのです。
③ 睡眠の質が落ち、免疫が回復できない
更年期で増えるのが
- 夜中に何度も起きる
- 寝ても疲れが取れない
- 睡眠の深さが足りない
といった睡眠の質低下。
免疫細胞は睡眠中に修復・増殖が行われます。
つまり、睡眠の質が下がると、免疫の回復タイムが失われるということ。
更年期×冬=免疫が最も落ちやすい条件がそろうのです。
免疫を「上げる」ではなく、免疫を「整える」が正解
よく、この季節になると「免疫を上げる」為の健康食品などのCMが増えますよね。
でも実は免疫は高ければいいというものではありません。身体が常に炎症と闘っているのは良くないと述べましたよね。
過剰でも不足でも不調を生むので、正しくは「免疫機能をバランスよく整える」ことが大切。
そのための3本柱は
- ① 血流
- ② 粘膜バリア
- ③ 睡眠
です。
この3つは互いに連動しており、一つが崩れると免疫全体が乱れます。
では、これをどう整えていくのか?
そこで力を発揮するのが、浜松ヒノキの酵素スパIASOで提供しているヒノキの酵素風呂・アロマトリートメント・代謝アップトリートメントです。
ヒノキ酵素風呂が「免疫メンテナンス」として理にかなっている理由
酵素風呂は「温まるだけ」の温浴ではありません。
発酵熱による 深部加温・血流改善・自律神経調整 という点で、免疫機能との相性が非常に良いのです。
理由① 深部体温が上がる → 免疫細胞が働きやすくなる
体温が1℃下がると、免疫細胞の働きが30%低下すると言われています。
逆に深部体温が上がると、免疫細胞の移動力・反応力が活性化します。
酵素風呂は遠赤外線のように芯を温めるため、冷えの強い方、手足がずっと冷たい方、代謝が落ちている更年期の方に特に有効。
冷えが強い=免疫が落ちているサイン。酵素浴はその根本ケアになります。
理由② 血流改善で「免疫の巡り」が復活
酵素浴で血管が拡張し血行が促進されると、免疫細胞が全身をパトロールしやすくなります。
冬に起こる「末梢血管の収縮」を逆方向へ整え、身体の「巡り」を根本から底上げする役割があります。
理由③ 自律神経が整い、粘膜バリアが強くなる
粘膜の潤いを保つのは、副交感神経が優位の時。
ですが冬や更年期は交感神経が優位になりがちです。
酵素浴のあたたかさとヒノキの香りは、副交感神経(リラックス側)を高め、喉や鼻の乾燥が軽減し、呼吸が深くなり睡眠の質向上につながります。
これは感染症対策として非常に重要なポイントです。

アロマトリートメントが免疫を後押しする理由
① 筋膜のこわばりが取れると、呼吸と血流が改善
肩・首・胸の筋膜が張り付いていると、胸郭がうまく広がらず、呼吸が浅くなります。
酸素不足は免疫機能の低下に直結します。
トリートメントで胸郭が開くと呼吸が深くなり酸素が全身へ回ります。
そして自律神経が落ち着くので免疫が整うための土台が作られます。
② アロマが自律神経と免疫の調律を助ける
香りの刺激は脳の視床下部を介し、ホルモン・自律神経に作用します。
更年期で乱れやすい
- イライラ
- 不眠
- ストレス感受性
これらを緩めることで、免疫は確実に整っていきます。
③ リンパの流れが整い、局所免疫が活性化
リンパ節は免疫反応の司令塔。
アロマトリートメント、代謝アップトリートメントはリンパ流を高め、首・脇・鼠径などの「免疫の拠点」を活性化します。
冬こそ「免疫メンテナンス」を習慣にする理由
更年期世代にとって免疫力は、「風邪をひかないため」だけではありません。
- 風邪から回復に時間がかかる
- 疲れるとメンタルが落ちる
- 肩こりや腰痛が悪化する
- 睡眠の質が乱れる
- ホルモンバランスがさらに乱れる
免疫の低下は、体調全体の連鎖的な崩れにつながります。
だからこそ、冬だけの特別ケアではなく、冬のために整える体をつくることが本当の予防。
浜松という季節の寒暖差のある地域で、忙しい毎日を乗り切るためには、月1〜2回の継続ケアが確実に身体を守ってくれます。
免疫が働きやすい身体は、日々の積み重ねでしかつくれません。
更年期の揺らぎと向き合いながら、あなたらしい一年を軽やかに過ごすために、 この冬はぜひ、免疫を整えるための高効率メンテナンスを習慣化してみてください。
文責 佐々木直子