Javascriptが無効になっているため、正常に表示できない場合があります。

一年の終わりに、「自分のからだ」と向き合う時間を

NEWS

コラム

2025/10/22

一年の終わりに、「自分のからだ」と向き合う時間を

~ 更年期世代の女性に届けたい、11月・12月のメンテナンス ~

これから年の瀬に近づく浜松の空気は、夏の湿気を忘れ、ぐっと澄んでいきます。
風の冷たさに肩をすくめ、忙しさに追われながらもどこかで「私、今年もよく頑張ったな」と感じるこの季節。
けれど、そんな静かな充足の中に、身体からの小さなサインを感じる女性も少なくありません。

  • 「朝、手足が冷えてなかなか動けない」
  • 「眠りが浅く、夜中に目が覚める」
  • 「気持ちは元気なのに、体が重たい」

それは、一年の疲れが表面化するタイミング。
とくに40代から50代の更年期世代にとって、11月〜12月は 「身体の立て直し」 が欠かせない季節です。


  1. 一年を頑張り抜いた身体が「静かに訴える」こと
  2. 「頑張る力」から「整える力」へ
  3. ヒノキの酵素風呂 ― 深部体温を取り戻す「発酵熱の力」
  4. アロマトリートメント   筋膜と自律神経を「調律」するケア
  5. 「温める × 緩める」で取り戻す、女性の本来のリズム
  6. 冬の浜松の「自分の体温を取り戻すメンテナンス」

一年を頑張り抜いた身体が「静かに訴える」こと

私たちの身体は、季節の移ろいに合わせて、自律神経やホルモンのリズムを微妙に変化させながら生きています。

春には交感神経が優位になりはじめ、徐々に活動的なモードに。
夏には発汗や代謝を高め、体温調整をしながらエネルギーを外へ放出。
秋には少しずつ副交感神経が働き始め、体が 「休息モード」 へと移行していきます。

ところが11月あたりから、日照時間が短くなると、脳の視床下部が「冬」を感じ取り、セロトニンの分泌が減少し、メラトニン(睡眠ホルモン)のバランスが崩れやすくなります。
この変化は、更年期世代にとって特に敏感なポイント。

なぜなら、女性ホルモンの低下によって、自律神経とホルモン系をつかさどる視床下部がオーバーワークになっているからです。

その結果、冷え・不眠・情緒の揺らぎ・代謝低下といった 「季節と更年期の二重の影響」 が現れやすくなります。


「頑張る力」から「整える力」へ

40代・50代の女性は、家庭でも仕事でも、責任を担う立場にあります。
人のために動き、期待に応え、休むことを後回しにしてきた一年。
身体は見えないところで、常に交感神経を優位にして走り続けてきました。

しかし、この 「頑張り続けるモード」 のまま冬を迎えると、体内の恒常性(ホメオスタシス)が乱れ、深部体温の調節がうまくいかなくなります。

深部体温が低下すると、代謝酵素の働きが鈍り、血流・リンパ流が滞り、内臓の温度も下がってしまう…
いわゆる「冷え疲れ」「冬バテ」は、実はこの自律神経と体温調整機能の乱れから起こるのです。

今、必要なのは「頑張る力」ではなく、 「整える力」
つまり、体を芯から温め、自律神経を整え、筋肉と内臓の巡りを取り戻すこと。
それが、年の終わりに行う 「自分のためのメンテナンス」 です。


ヒノキの酵素風呂 ― 深部体温を取り戻す「発酵熱の力」

浜松の10月後半は、朝晩の冷え込みがぐっと強まり、体の芯まで冷えを感じやすい季節。
そんな時におすすめしたいのが、 ヒノキの酵素風呂 です。

酵素風呂の温もりは、単なる外的な温熱ではありません。
ヒノキのおがくずと植物酵素が発酵することで生まれる自然発酵熱は、 遠赤外線のように体表から深部へとじっくり伝わり、体幹深部温を上昇させます。

生理学的にみると、深部体温が1℃上がることで、

  • 基礎代謝は約13%上昇
  • 酸素供給量は約2倍
  • 血管平滑筋が拡張し、全身の血流が改善

といった変化が起こります。

また、体温の上昇によって副交感神経が優位になり、 「緊張→弛緩」へのスイッチが自然に入ります
温かさに包まれることで、頭ではなく身体からリラックスのサインが出ていくのです。

さらに、発酵過程で生成されるアミラーゼやリパーゼ、プロテアーゼといった酵素が、皮膚表面の老廃物や皮脂を分解し、肌の代謝もサポート。
「温まりながらデトックスする」 という、理想的な冬の循環ケアを叶えてくれます。

ヒノキの香り成分であるα-ピネンやリモネンは、脳の扁桃体に働きかけ、 緊張をほぐし、呼吸を深くする作用も…。 それはまるで 「森林浴をしながら眠っているような」 癒しの時間です。

この年末に向けての時期に、少し集中的に酵素風呂に入るのはいかがでしょうか。
週1回という、スペシャルケアを年末に向けて取り入れていくと、汗腺が働きにくくなるこの時期の素晴らしいメンテナンスとなります。

体幹深部温を上昇させることができるヒノキの酵素風呂のイメージ


アロマトリートメント 筋膜と自律神経を「調律」するケア

身体を深部から温めたあとは、 IASOオリジナルの筋膜リリースを取り入れたアロマトリートメント もおすすめです。

筋膜は、筋肉や内臓を包み、全身を一枚の布のようにつなぐ重要な組織。
PC仕事や事務作業など動かない毎日や運動不足によって固まると、筋肉の動きが制限され、血流やリンパの流れも悪化します。

IASOオリジナルアロマトリートメントの手技では、 この筋膜に「圧・伸張・剪断」の刺激を与えることで、固くなったコラーゲン線維をゆるめ、ヒアルロン酸の粘性を低下させ、滑 走性を高めます。

これにより、筋肉・血管・リンパの流れがスムーズになり、体の内側から軽さを取り戻すことができます。

また、嗅覚を通じて香りの成分が脳に届くことで、視床下部―下垂体―副腎系(HPA軸)を穏やかに整え、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌を抑える作用が確認されています。

ラベンダー、ゼラニウム、クラリセージなど、女性ホルモンに似た働きを持つ精油は、更年期世代の揺らぎを優しくサポートしてくれる心強い味方。

香りとタッチの相乗効果によって、交感神経から副交感神経への切り替えが促され、心もからだも緩んでいきます。

IASOオリジナルの筋膜リリースを取り入れたアロマトリートメントのイメージ


「温める × 緩める」で取り戻す、女性の本来のリズム

酵素風呂で 「温める」 アロマトリートメントで 「緩める」

この2つのケアを組み合わせることで、私たちの身体が本来持つ 「回復力」「循環力」「ホルモンリズム」 を呼び覚ますことができます。

温熱によって深部体温が上がると、血流とリンパの流れが活性化し、筋膜への手技によって組織間の滑走が整い、老廃物の排泄が促進される…。
その結果、 内臓温度が安定し、自律神経のバランスが整い、心身の両方から「軽さ」と「温もり」を感じるようになります。

それは単なるリラクゼーションではなく 「解剖学的にも理にかなったメンテナンス療法」 なのです。


冬の浜松の「自分の体温を取り戻すメンテナンス」

浜松の冬は、遠州のからっ風が吹き、体温を奪われやすい地域特有の気候。
外気温の低下とともに、血流が滞り、筋肉や関節も冷えやすくなります。
だからこそ、外から加える温かさではなく、内側から熱を生み出す温活が大切です。

ヒノキの酵素風呂で体の芯を温め、アロマトリートメントで巡りを整えることで、 「冷えに負けない土台」 がつくられます。

体が変わると、心が変わる。
心が変わると、呼吸が落ち着き深くなる。
そして、呼吸が整うと、また体が整う。

この循環が起きたとき、私たちははじめて 「本当の回復」 を感じるのです。


一年を締めくくる「からだのリセット習慣」を

一年を通して頑張ってきた身体に、「ありがとう」と言える時間をつくる。
それは贅沢ではなく、来年のあなたのための準備です。

深部体温を上げ、血流を整え、自律神経をリセットし、心を静める。
ヒノキの香りとともに、内側から生命のリズムを取り戻す11月・12月のセルフメンテナンス。

「頑張るためのケア」から、 「生き方を整えるケア」 へ。
それが、更年期世代の女性にとっての新しいウェルネスの形です。

あなたの体を温め、心をほどくヒノキの酵素風呂とアロマトリートメントを、どうぞ一年の締めくくりのケアとして取り入れてみてください。

きっと新しい一年のスタートを軽やかにしてくれるはずです。

文責 佐々木直子