「夏こそ、温めるという習慣を」
ー浜松で見つける、更年期をしなやかに乗り切るための新習慣―
浜松祭りも五月晴れの中、無事に開催され、夏ムードに入っていく時期。
まだ夏本番とはいかない...と思っていても、天気予報を見ると驚きの気温情報が流れてきます。
浜松は、夏には日本屈指の暑さと湿度を記録する地域ですから、わかってはいても5月で30℃越え...驚きですよね。
...と、思っていたら、梅雨の走りも伴って、冷たい雨が降る日は15℃...。
「要らないかな...」と思って置いてきてしまった上着を後悔するほど肌寒い日もあります。
そんな急激な気温変化で自律神経が乱れやすいこの時期、特に更年期世代の女性はもう身体のケアをはじめないと、本格的な夏を前に体調を崩しやすいです。
昔と違って、家の中や建物の中はほとんどが冷えすぎるほどの冷房です。
「クーラーは好きじゃない」そんなことが言えないくらい、ついていないと熱中症を起こすレベルの気温です。
外と中の気温差がこんなにある日本になるなんて、子供の頃には想像もしていなかったですよね...。
「暑いのに、冷えている」
この温度差がとても不思議な状況を作り出します。
5月でもうクーラーをつけなければならなかったり、キンキンに冷たい飲み物を飲んでしまったり...すでに私たちはじわじわと冷やされているのです。
体温調整が苦手な40代・50代の女性の体は、思っている以上に‘‘冷え’’と‘‘だるさ’’にさらされています。
自律神経のバランスが不安定になりやすいこの時期、体調の変化に敏感になっている方も多いのではないでしょうか。
実際、私共スタッフがお会いするお客様からも、毎年6月や7月に近づくと、次のようなお悩みが増えてきます。
- 「冷房の部屋にいると、手足が冷たくてつらい」
- 「なんだかずっとお腹の調子が悪い。冷えてる気がする」
- 「頭が重くてスッキリしない。急な雨の前に頭痛がくる」
- 「昔は平気だったのに、夏バテが長引くようになった」
特に、更年期の時期は「血流」「自律神経」「ホルモンバランス」という三本柱がすべて揺らぎやすい時期。
冷えはそれら全てに悪影響を及ぼす、いわば「静かなストレス」なのです。

冷えと夏バテ、自律神経の乱れに
実は夏こそ、ヒノキの酵素風呂で「内臓からの温活」をお勧めします。
暑い季節に、あえて「温める」ことに投資する。 それは、一見すると逆のことのように思えるかもしれません。けれど、冷房で固まった身体、浅くなった呼吸、鈍った代謝にこそ、「芯から温まる」という体験が必要なのです。
私たちのサロンでは、浜松の土地柄に合わせて、夏でも無理なく取り入れられる“深部温熱ケア”として、ヒノキの酵素浴をご提案しています。
ヒノキの酵素浴は、微生物の発酵熱によってじんわりと身体を温める自然の温浴法。 体感温度45℃前後のやさしい熱で、肌を焼くような熱さではなく、“ふんわりと包まれる”ような感覚です。その発酵熱は身体の深部へと届き、特に内臓周りの血流や代謝を活性化させるといわれています。
更年期世代の女性に多い「内臓冷え」
それはエストロゲンの減少に対して、脳の「自律神経を司る部位」の混乱が招く、血行不良です。
酵素風呂で身体を芯から温めることで、自律神経が整い、眠りの質が上がったり、イライラや不安が軽くなったりといった変化も、実際に多くのお客様が体感されています。
胃腸の不調、下腹部の張り、便秘などにも自律神経は関わっているので、酵素風呂の様な穏やかな温活は効果的です。
「なんとなく不調」こそ、ケアのサイン
気圧変化と自律神経に寄り添うメニュー 「頭筋膜メソッド」
これからの季節、気圧の急変も悩みの種です。 台風や梅雨前線の接近に伴い、身体が重く、頭が締めつけられるような感覚に陥ったことはありませんか?それは気圧の変化が自律神経に影響しているサイン。そしてこの時期に重なるのが、肩こり・首こり・頭痛・不眠など、女性特有の“なんとなくの不調”です。
そんなお悩みに応えるため、当サロンではオイルを用いた「頭筋膜メソッド」というトリートメントを取り入れています。
これは、頭部から首・肩にかけて、首コリや頭痛、コリから来る目眩に関わる筋膜の癒着をリリースしながら、自律神経のバランスを整える手技です。
筋膜は、筋肉や内臓、神経までを覆う“第二の皮膚”とも呼ばれる存在。
頭部や首まわりの筋膜が固くなっていると、通常のヘッドマッサージでは解消できないくらい筋肉が硬くなってしまいます。
脳への血流やリンパの流れが滞り、気圧の変化に過敏になりやすくなります。特に更年期世代の方に多い「朝起きても疲れが取れない」「頭がボーッとする」「ひどい時はくらくらする」という感覚は、こうした循環の滞りが関係していることが多いのです。
IASOのお客様でも「頭筋膜メソッド」を行った後は、「目がすごく開いた気がする!!」と驚かれる方が多いのですが、触っていない額まで、筋膜のつながりで効果がでるからなんです。
頭部からリリースすることで、顔のむくみが取れてリフトアップを感じ、美容的な変化も期待できます。
「年齢のせい」にしない
更年期を、自分を大切にするきっかけに。
年齢を重ねることは、変化と向き合うことでもあります。 体力の落ち方や、体調の波、気分の浮き沈み…。かつては気にならなかった不調が、ふと日常に影を落とすこともあります。
でも、そんな時こそ「身体を整える時間」は、自分を慈しむ時間でもあります。
更年期は終わりのサインではなく、「次の私」に向かう準備期間。
だからこそ、毎日をなんとなくやり過ごすのではなく、今の自分の状態を感じること、ケアすること、整えることに、少しだけお金と時間をかけてみてほしいのです。
浜松という土地で出会える、自然の恵みを活かしたケアの掛け合わせ... ヒノキの酵素風呂と、香りを伴った筋膜リリースやオイルトリートメントのかけ算は、身体だけでなく、心の深い部分まで静かにアプローチしてくれます。

「夏の疲れを溜め込まない」ために
夏の冷えは、秋の不調につながります。 早めの温活と、自律神経のメンテナンスを意識することで、夏以降の体調の乱れも穏やかに乗り越えられるはずです。
ヒノキパウダーの香りに包まれながら、
自分の呼吸と身体を感じるひととき。
オイルの温もりに癒されながら、頭と心を緩める時間。
「ちゃんと温める」というケアが、あなたの夏をしなやかに、美しく支えてくれますように。
文責 佐々木直子